trainです。
たまたま朝のニュースで沖縄科学技術大学院大学について放送されていました。
なんでも今年のノーベル生理学・医学賞を客員教授が取ったようですね。
私が学生の頃から大学院大学って増えつつあって、奈良先端科学技術大(NAIST)とか
北陸先端科学技術大(JAIST)とかは知っていましたが、沖縄科学技術大(OIST)は
初耳でした。「先端」と敢えてつけていないところも意図がありそうです。
たまたま自分が所属していた研究室では博士課程に進み、アカデミックの世界に
残る人が多かったので未だに情報が入ってきますが、厳しい世界のようです。
そもそも教授、準教授のポストがない。研究レベルを落として空いたポストを狙う。
場合によっては、助教のポストすらなく任期制(特任助教)かポスドクで研究。
さらには科研費が取れないまたは削減される。
スポンサー(国、大学)の意向に沿った研究に制限される。
色々悩ましいことが多く研究どころでないようです。
私の知り合いの助教は人気がないらしく、研究したいから助教のままでいいと言って、
15年くらい同じ感じで基本的には日本の大学にいますが、
たまにスタンフォード大学に行ったりと、自由に活動しています。
任期付きだとこういった自由な活動はしにくいようです。
OISTに関してはニュースを見る限り、内閣府運営だそうです。
5年の修博一貫、英語での会話、自由な研究活動。
どうもネームバリューで大学を選んでしまいますが、一歩引いた目線で
活動拠点を調べるのもいいのかもしれませんね。。
私と同世代のポスドクや助教も学生の質が高い良い大学がいいと言ったりしています。
これから日本でノーベル賞は期待できないとか暗いニュースがありますが、
こういった大学が増えればまだまだ捨てたもんではないかもしれません。
trainは親の定年等の金銭面で博士課程に進むのは諦めました。
当時教授に支援金があるなら検討すると言いましたが、確実に貰えるかは
分からないということだったのでやめています。高々10万/月だったと記憶。
無償で研究させられるんだから、博士課程進む人は減りますよね。。
もし研究機関に残っていたら、今頃どうなっているかかなど考えながら
ニュースを見ていました。