trainです。
自工場・他工場含めて6基のボイラーの面倒を見ており、
そのうち4基の取扱作業主任者をしています。
1基は3000m2を超える化け物ボイラー(要特級)で3基は1000m2弱の全く
同じ仕様のボイラーです(要1級)。1000m2でも外見は化け物サイズですが・・・
これから1000m2ボイラーの官庁検査が続きます。
といっても保全部門にいるボイラー整備士が書類作成、各試験や補修を行います。
取扱作業主任者としては整備士が作成した書類のチェックと官庁検査前に
自主検査を行い、官庁検査の書類に最終押印をするお仕事になります。
(当然日常点検、月例点検も行います。)
本日は自主検査を行いました。
検査にあたってまずは銘版の確認をします。
主任者の名前やボイラー仕様の誤りがないかをチェック。
(官庁検査で最初に見られるところだそうです)
次に安全弁の確認をします。と言っても大体検査工場に出されていて、
取付前の状況と整備の書類しか拝むことができません。
続いて液面計や圧力計の確認を実施します。
自分の見ているボイラーは全て反射式水面計のようです。
現場型の圧力計はこのようなサイフォン管付きのものが使われています。
常用圧力を緑矢印、最高使用圧力を赤矢印で表示されています。
計器類の確認を行った後は設備内に入ってドラムの状況確認をします。
大きいボイラーですが、ドラム自体は直径1m程度しかありません。
マンホールも直径60cmしかないので入るのも大変だし、
入ってからもしゃがみっぱなしです。
大体汽水面のところで孔食があるので一応肉厚は問題ないですか?と確認。
ドラムの確認の後はボイラー本体に入って水管を確認します。
ここもドラム同様60cmのマンホールから内部に入ります。
場所によってはしゃがむことすらできずハイハイして内部を進んでいく
箇所もあります。そこでただの丸いチューブならいいのですが、
だいたい伝熱面積を稼ぐためにフィンチューブを採用しています。
この上をハイハイで進むので脛がかなり痛いです。
チューブ自体は抜き打ちで肉厚検査をしています。また補修箇所は溶接状況を
チェックします。まぁ見てもよくわからないのですがww
よくわからなくてもとりあえず指差呼称して主任者として
現地確認している様子を写真に収めます。
過熱器、ボイラー、エコノマイザーと合計で6か所くらい入らなければなりません。
賞味1時間以上かけて狭くて暗いところを練り歩くので、結構疲れます。
ましてや今日は強風だったので設備自体揺れて恐ろしかったです。
そんなこんなで主任者をやっていますが、7月で取扱主任者を担当して
2年経つので実地修習の指導員ができるようになります。
train-train0702.hatenablog.com
また、来年になれば3年経つのでボイラー協会に転職することも可能になります。
(10年間の取扱経験が必要なら再来年か??)
30代前半でこの経歴を持つ人は少ないと思います。
来年までは主任者担当してその後は育成した後任に振り分けたいです。